Windows XP 上に PHP 環境作るとき皆さんどうしますか?

知っている人は知っているし、知らない人は知らないんですよね。
大抵の記事を読むとWindows環境を使っている場合にはxamppというのがあって、それを使うと簡単に構築できるよという話が出てきます。

ここで何をしているかもう一度考えて欲しいと思います。
例えば Windows XP を使っているとします。

Windows XPが動作している上に Apache をこの方法だとインストールします。つまり Webサーバーをインストールします。
実は Windows は 2000 というバージョンから IIS という Web サーバーが標準搭載(つまり無償)されています。なので、あらためてもう一つインストールしていることになっているのを理解してやっていますか?

こういうコモンセンスが普通になってしまった背景も書きましょう。

可能性その1:
2002ごろの新種の攻撃をマスコミも含め多く取り上げたために IIS =危険 とみんな思ったこと。

これは確かに広く使われている OS 上のソフトウェアであるために注目度が高かったこともあります。でもApacheがパッチを適用しないでいいというわけでもなく、使用されているバージョンによってはかなりのパッチ適用が必要な場合もあります。興味がある人は http://www.secunia.com でソフトウェアコンポーネント、バージョンごとに確認してみてください。

可能性その2:
マイクロソフトPHPIIS上で動かす方法論をまったく公開してこなかった

これはまさにその通りだと思っています。でも今はだいぶ違います。PHPが多く Webの世界で利用されていることもマイクロソフトは理解し、動作させる方法論を http://iis.net/php でも公開していますし、http://windows.php.net へも情報提供、最新ビルド環境の提供、それこそ PHP 本体へのバグ報告なんかもやっています。
今後ここは日本語情報として TechNet IIS TechCenter で掲載をどんどんしていきますのでお楽しみに。
http://technet.microsoft.com/iis

まあ他にも多くの理由が存在すると思うんですが、これくらいにしておきましょうか。

折角なんでここでは Windows XP 上での IISPHP 利用に関して整理して書いていこうと思います。そして Vista 上と Win7用の話にそれを繋げられればいいなと考えます。<追記>
色々と反響がありそうなので追記しておきます。確かにWindowsを使うとライセンス料がかかるからという原因も多くのケースであると思います。実際にここ数年間そういう反響が結構ありました。しかし、Windows XPを手軽に使っている環境でPHP書いている人も結構いるというのがこの投稿で上の二つの可能性を挙げている理由です。ましてこれからPHPをやろうと思った人で、手元にWindows XPしかなかったらどうなるかというのを思い描いています。